1978年、イタリアではバザーリア法の制定によって、次々に精神病院が廃止されました。この映画は「自由こそ治療だ」という画期的な考え方から、それまで病院に閉じ込められていた患者たちが地域に戻り、一般の社会で暮らせるようになった時代に起こった実話を基に誕生したものです。本国イタリアでは動員数40万人超、54週ロングランの大ヒットを記録し、イタリア・ゴールデングローブ賞を受賞。映画としておもしろいだけでなく、入院中心型から地域生活型に歴史的な大転換を成功させたイタリア精神保健の取り組みから日本の精神保健が地域生活型に転換するには何が必要か、鮮烈なイメージをかき立ててくれる映画です。歴史も風土も政策も対局にある日本、それでも「やればできるさ」という気になってきます。
※バザーリア法とは
1978年にイタリア全土で実際に制定された世界で初の精神科病院廃絶法で、最初に精神病院廃絶を唱えた精神科医フランコ・バザーリアにちなんで名付けられたもの。精神科病院への入院、再入院を禁止にし、予防や治療は地域の精神保健サービス機関で行われ、治療を患者の自由意思にゆだねるという法律。
■配給・宣伝■エスパース・サロウ
(c) 2008 RIZZOLI FILM
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